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	メカニカルシールは、JIS規格 B2405で規定されています。― 一部抜粋 ―  
	 メカニカルシールは機械要素であり,各種の機械に用いられるため,その性能に影響を及ぼす因子も多岐にわたります。
	 例えば,
	 ・取扱流体の条件(流体の種類,圧力,温度,粘度,固形物の有無など。 )、
	 ・取付機器 の条件(機械の種類,機器精度,メカニカルシールの呼び内径の大小,回転速度,発停の頻度,使用頻度など。)、
	 ・取扱条件(潤滑方式,冷却方式,装着長さの適否など。 )
	 などの条件によってメカニカルシールの性能は大きく変化します。
 
	 性能:  メカニカルシールの性能は,漏れ量,摩耗量,トルクなどによって評価します。 
	 すなわち、これらの評価項目の値は製造者と使用者の当事者間で協定するものであり、
	 JISなどの規格によって一律に規定することはできません。
 
	 メカニカルシールの基本構造は、摺動面の磨耗に追従してスプリングなどによって軸方向に動くことのできる
	 摺動環(シールリング)と動かない摺動環(メイティングリング)とからなり、軸にほぼ垂直な相対的に回転する
	 端面において流体の漏れを制限するものです。<漏れを完全に止める意味ではありません>
 
	 適用機器: 最近の潤滑技術や機械装置の発展と、メカニカルシールの性能が向上してきたことで、今では、一般産業機械
	 だけでなく、航空宇宙産業へと、その適用範囲は急速に広がりを見せています。
 
	 また、メカニカルシールは産業機器の重要な機械要素として、JIS規格だけでなく、ISO、DIN、APIなど、数多くの世界標準、
	 国家規格、製品規格が定められています。それぞれの標準・規格に対する適合を要求される場合があります。
 
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